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痛みの医療への社会的責任をはたすための認定特定非営利活動法人 「いたみラボ」
2018-11-15

Topic No.6
悪性腫瘍に対するリンパ節切除・生検後の疼痛は神経障害性疼痛である

Persistent pain after lymph node excision in patients with malignant melanoma is neuropathic
Hoimyr H, et al. Pain 2011; 152: 2721-8

 

要約

手術後に遷延する疼痛は様々な術式で起こることが知られているが、リンパ節切除・生検後の遷延性疼痛についてのメカニズムを臨床的に明らかにすることを目的とした研究はない。

方法:
悪性黒色腫(MM)に対して手術を受けた既往のある患者をMM切除+リンパ節切除(LND)群、MM切除+リンパ節生検(SNB)群とMM切除のみ群に分類し、術後遷延性疼痛の有無と疼痛部位の感覚障害について詳細なアンケートと身体所見で評価した。

結果:
○LND患者の12%とSNB患者の3%で中等度以上の疼痛が遷延していた。
○リンパ節切除・生検術後遷延性疼痛は感覚障害(過敏・低下)を伴っており、痛みの性質からも神経障害性疼痛が示唆された。

コメント

○リンパ節切除・生検術後に創部周囲に感覚障害(特に感覚低下)を伴う場合に術後遷延性疼痛を発症する可能性が高まることを示した。 ○術式の再検討や、患者の痛みの訴えの妥当性が認識されるべきである。

ホームページ担当委員:住谷 昌彦