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痛みの医療への社会的責任をはたすための認定特定非営利活動法人 「いたみラボ」
2018-11-26

Topic No.15
CRPSタイプIの画像診断方法についてのメタアナリシス

Meta-analysis of Imaging Techniques for the Diagnosis of CRPS Type I.
Zachary J et al. J Hand Surg Am. 2012 Feb;37(2):288-96.

要約

CRPSタイプIの3種類の画像診断方法(三相骨シンチグラフィー、MRI、単純レントゲン)についてのメタアナリシス。

方法:
CRPSタイプIの画像診断方法に3種類の画像診断方法、三相骨シンチグラフィー(TPBS:Triple-phase bone scans)、MRI、単純レントゲン(PFR:Plain film radiography)について1948年から2010年までの合計1916症例、24研究(1研究がエビデンスレベルII以外はエビデンスレベルI)からそれぞれの特異度、感度、陰性的中率、陽性的中率を算定した。
三相骨シンチグラフィーの陽性所見は、患肢の多数の関節周囲に取り込み像が認められることである。MRIので陽性所見は患肢の皮質骨の骨髄浮腫、皮膚の浮腫、関節液、関節内の信号増強である。単純レントゲンでの陽性所見は軟部組織腫脹、骨粗しょう症、皮質骨の吸収、関節面のびらんである とした。

結果:
TPBS(三相骨シンチグラフィ)、MRI、PFR(単純レントゲン)の特異度(Specificity)、感度(Sensitivity)、陰性的中率(NPV)、陽性的中率(PPV)の値は表に示す通りである。
著者の勧める検査は三相骨シンチグラフィーであり、特異度88%感度78%陰性的中率88%陽性的中率84%であった。

コメント

CRPSタイプIの診断は痛みの訴えや交感神経の症状のみからでは過剰診断となる。そのために補助診断として画像診断が必要である。陰性的中率が88%と非常に高いことは、この検査で異常が無ければCRPSタイプIではないと診断できるため有用である。

ホームページ担当委員:三木 健司