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痛みの医療への社会的責任をはたすための認定特定非営利活動法人 「いたみラボ」
2018-11-15

Topic No.2
薬がディスカウントされると、痛みを抑える効果は通常価格の場合より低下する

Commercial features of placebo and therapeutic efficacy
Waber RL et al. JAMA Vol299.2008

 

要約

同じ薬でもその薬価が、鎮痛効果に影響するかとどうかという研究(アメリカ)

方法:
健常者、82人の被験者に対して、新しいオピオイド錠剤(コデインと同様の鎮痛効果で効果発現が速い)の効果と伝えた。使用する鎮痛薬として、有効成分を持たないプラセボ錠剤薬を使用した。
被験者は、それぞれ30ドルを受け取り、全員が同じプラセボ薬を渡された。被験者のうち半数は、使用するプラセボ薬について、レギュラー価格(2.5ドル/錠)、残りの半数には、ディスカウント価格(2.4ドル/錠)と伝えられた。但し、被験者にはディスカウントの理由は伝えていない。
実験は、被験者の手首に電気ショック刺激を与えた。電気ショックの強さを各個人ごとに調整後、電気ショックに伴う痛みをVisual analogue scaleで評価し、プラセボ薬を内服する前と後で比較した。

結果:
プラセボ薬内服により鎮痛が得られた割合は、レギュラー価格群では85.4%に対して、ディスカウント価格群では61%であり、薬価による鎮痛効果に有意差が認められた。(x2検定 p=0.02)。

コメント

ジェネリック薬(後発医薬品)は、従来の薬より効果が劣るというふうに言われているが、実は本人の思い込みによりその効果が劣っているのか?と思うような論文。

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