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痛みの医療への社会的責任をはたすための認定特定非営利活動法人 「いたみラボ」
2018-11-26

Topic No.14
人工関節(膝、股関節)手術後の疼痛の残存について

What proportion of patients report long-term pain after total hip or knee replacement for osteoarthritis? A systemic review of prospective studies in unselected patients.
Beswick AD et al. BMJ Open 2(1):e000435. 2012

要約

人工関節術後に、一定に割合で疼痛が残存する。一般への周知と共にそのようなアウトカムの因子の解析が必要。

方法:
前向き調査において、患者立脚型疼痛評価をおこなっていた17 cohort (6人工股関節、11人工膝関節)のシステミックレビューを行った。経過観察期間は術後3ヶ月から5年。

結果:
人工股関節手術後の7-23%、人工膝関節後の10-34%の患者が長期の痛みを訴えた。最高の品質の調査では人工股関節手術後9%以上、人工膝関節後は20%以上の患者が長期の痛みを訴えた。

コメント

保存的治療で疼痛が軽快しない場合、人工関節手術が選択され、手術件数は年々増加している。手術成績は外科医の評価やインプラントに関連した評価では非常に良好な結果であるが、術後も一定の割合で疼痛が残存していることがシステミックレビューにおいて示された。人工関節手術において、疼痛に関連したアウトカムは必ずしも完全ではないことという事実を、医療者、患者ともに共有するとともに、今後どのような因子が術後の疼痛の残存にかかわっているのか研究が必要。

ホームページ担当委員:内山 徹